メンテナンス
2016/06/03
オーストリッチのカラーリペア

皆様、いつも閲覧ありがとうございます。
株式会社セレンシー皮革メンテナンス研究室の齋藤です。
今日は高級素材オーストリッチのカラーリペアをご紹介いたします。
日に焼けて色があせてしまっているオーストリッチのバッグ。
高かったでしょうに・・・可哀相なことに・・・
バッグ正面に留めベルトの焼け跡がついてます。
日に当たらないところは色素が侵されず色が残るんですね。
でもこれでは口を開けるたびに日焼け跡が見えてしまいます。
さあ!お客様に喜んでいただくためにカラーリペアしていきましょう。
オーストリッチは一般的に丈夫で傷がつきにくい為、
革の質感をそのまま楽しめる素材になっております。
なので革の風合いを損なわないようカラーリペアは慎重に。
バッグを見ると目立った使用感や傷みはほとんどなかったので
まずは全体的にクリーニングをし汚れを落とします。
その後、留めベルトの裏の色に合わせて全体に色を入れていきます。
そしてできたものがこちら!
ベルトをあげても色の差がわかりません。
オーストリッチの風合いもそのままに仕上がりました。
これで、まだまだ活躍できます。
セレンシーは40年以上革と付き合ってきた歴史があります。
しかも扱ってきた革は高級素材ばかり。
ものづくりに込められた信頼と安心を提供する精神は
レザーメンテナンスの分野にも脈々と受け継がれております。